11月を過ぎると積丹方面で抱卵ホッケが釣れます。なので、本当はもっと早く行きたかったのですが、タイミングが合わず12月にずれ込んでしまいました。
この日は、12月にしては気温も高く最高気温は6度、天気予報も良かったです。
しかし、小樽あたりから、空が暗くなり、小雨も降ってきたので、不安になりました。
札幌から小樽を抜けて余市方面に向かい、仁木町のあたりから、雪が多くなり、あたり一面、雪景色です。幸いに道路には雪がなく、天気も回復してきて、車の運転はあまり気を遣わずに済みました。
予定としては、まずは千畳敷に寄って、波が高いようなら、盃漁港あたりに行こうと思っていました。
釣りたてのホッケの天ぷらが食べたい!!ホッケのフライが食べたい!!
兜千畳敷に着きました!
余市から5号線を走り、稲穂トンネルを抜けて、共和町を過ぎ、泊村を目指します。
日本海追分ソーランライン229号線を走り、泊村の町並みを抜けて、兜トンネルの手前を左脇の小道に入ります。
そうするとすぐに広い駐車場とトイレがあり、そこで行き止まりとなります。道路から眼下に兜千畳敷が見えます。
車から降りて、岩場を観察すると波はそれほど高くありません。波をかぶっている場所も限られていて、釣りやすそうです。
しかし平日だというのに、釣り人が大勢います。
現地にはちょうど12時を過ぎたあたりに着きました。今回は、かなりのんびりした釣行です。
実は、ギリギリまで、ホッケ釣りにするか、夕方から夜のマメイカ釣りにするか、それとも夜のニシン釣りにするかを迷っていて、決めかねていました。
結局、朝食を食べた後、天気予報を見て、暖かい日中にホッケを釣ろうと、やっと決めたので、出発が遅くなりました。決断が遅い~。
駐車場に止められない車が、道路脇に止めています。さすが有名なホッケ釣り場です。たくさんの車が所狭しと止まっています。
行き止まりの奥の方で、海に降りられる場所が2カ所あります。
一つ目はロープが2本、斜面にぶら下がっていて、それにつかまりながら、降ります。降りるのに、それほど、大変ではないですが、両手が塞がっているとロープを使えません。
二つ目は、もう少し奥に行くと、はしごがかかっている場所があり、少しだけ遠回りになりますが、荷物が多いときにはそちらを通った方が無難です。
岬の左側の入り江に入る!
駐車場で釣りを終えて戻ってきた人とお話をしたら、「岬の左側は全般に釣れていますよ」とのことでした。
双眼鏡で様子を偵察すると、みなさん、魚を釣り上げているのがわかりました。
とりあえず、左側を目指して、入れる場所がないか向かいました。
年配の方が帰り支度をしているようで、「どうですか?」と声をかけたら、「小さいけれど、たくさん釣れたよ。もう止めたので、こちらにどうぞ」と親切に誘われました。
お言葉に甘えて、早速、その場所で、釣り始めることにしました。
入り江の近くなので、たまに波が岩の上まで流れ込んできます。
直前まで釣れていた場所だからといって、手ぶらで釣座に入るのは失礼です。すぐに撒き餌をmomoさんの正面と、両隣の人のところへ挨拶がてら撒きましたよ!
両隣の釣り人の浮きを位置を確認して、仕掛けを投入しました。
仕掛けを投入したら、ものの数分後には浮きが深く沈みました。えさは、鶏のササミを小さくカットしたものを使いました。
確かに、魚体は小さいです。いわゆるローソクホッケというやつです。
後日談になりますが、ローソクホッケは脂の乗り方がちょうど良く、ホッケをフライにして食べたら、あまりの美味しさに何匹も食べてしまいました。ローソクホッケは、喜んでいいお魚でした!
楽しい釣りが止まらない!
浮き釣りは、自分で釣座を探し、魚を苦労して寄せて、それでも釣れないで終わることも多く、難しい釣りであることを何度も経験しています。
今回のように、午後から釣り場に入釣し、釣れていたところに入るのは、申し訳ない気持ちと、期待する嬉しい気持ちが交差します。
ホッケがコンスタントに釣れます。1時間を過ぎた段階で、あとどのくらい釣ろうか考える次第です。
途中、トラブルも何度かありましたが、とりあえず、3時には終了しようと思いました。
たぶん、十分釣ったと思います。3時前に釣りを止めて、ホッケの頭を落として、帰ることにしました。
今回の釣果
70匹以上釣れました。捌くことも考えて、ほどほどにしようと自分に言い聞かせて、止めました。
十分満足なのですが、釣り人の欲といいますか・・・。
ホッケの頭を落としました。家に戻ってからの作業が楽になります。
ロッド タックル えさ など
ロッド
今回はダイワの5.3mの2号の磯竿を使っての浮き釣りタックルとサビキ仕掛け、シマノのトラウト用のルアーロッドとジグ、ルアーを用意しました。
基本は浮き釣りの予定ですが、それができなかった場合に、ジグやルアーで遊ぼうと保険をかけました。
サビキも用意しました。普通にサビキをする場合と、ジグをつけてサビキを引く釣りも機会があったらやりたいと思っていました。
しかけ
以前はラインに中通しで円錐浮きを通して、浮きの前後に浮き止めをつけ、ラインとハリスを直接、結んでいました。
メリットは、浮きの位置ぎりぎりまで、リーダーを巻けるのと、タナをいくらでも深く調節できるところです。
デメリットはトラブルが起きると、仕掛けを一から作り直さなければならないことです。
今回は、ラインに中通しはしていません。復旧に時間がかかるからです。
最近はトラブルが起きたときに、すぐハサミを入れて、取り替えられるようにしています。
道糸にスナップを結んで、長さ1mくらいの浮きだけの仕掛けを作って、そこにハリスを連結させています。
水中浮きもトラブル軽減のため、最近はつけていません。
浮きは1号の円錐浮きを使用しています。針はチヌ針6号とカレイ針の12号と15号を用意しました。
おもりはゴム付きのガン玉3Bを2個ないし3個をつけました。
えさ
えさは3種類、用意しました。オキアミ(市販)とカットマグロ(市販)と鶏のササミ(自作)を小さく切って食紅で色づけしたものです。
撒き餌
オキアミブロック1個と集魚剤を用意しました。集魚剤は、荷物が重たくなることを避けるため、小さめの袋にしました。
道具
バッカン 撒き餌用しゃもじ オキアミブロックを削るスプーン 水バケツ 三脚 竿ケース 仕掛け キッチンばさみ ラジオペンチ まな板 包丁 ビク(スカリ)
トラブルから短時間で復帰するためには!
ラインが絡んだ場合
磯竿なので、穂先までの長さがあり、穂先付近でラインが針が絡まると、なかなかほどけません。そういうときは、粘らないではさみで切ってしまい、つなぎ直した方が格段に早いです。今回も何度か、絡まり、すぐに、はさみで切りました。
仕掛けが切れたり、ロストした場合
仕掛け切れのトラブルもありました。磯の岩で仕掛けが擦れて弱っていて、ホッケがかかりましたが、アワセで切れて浮きごと持ってかれました。
1mのラインにあらかじめ円錐浮きを中通ししておいた仕掛けを作っておきました。それを道糸とつないで、すぐに釣りを再開できました。
2度目のトラブルの時には、換えの仕掛けがなかったので、応急措置として、針をチヌ針(チヌ針はハリスが1m位あります)に、ハリスに円錐浮きを通しました。ガン玉をかませて、事なきを得ました。これは魚が浮いてきている状態だったので、ウキ下が短くても十分釣れました。
針を飲んでしまった場合
ホッケの浮き釣りは、針を飲んでしまうことが多いです。無理して、引っ張ってハリス切れを起こすと、後が面倒です。
針を飲んだときは、キッチンばさみで、えらの下から、口まで切断して、針を外すのが、一番簡単で確実です。ホッケにはかわそうですが・・・。
浮きが沈んでも、針がかりが悪い場合
飲み込んだ針を抜きましたが、ハリス切れをしました。針を取り替えたときに12号のカレイ針を使ってみましたが、あたりがあっても、針が小さいため、抜けることが多くなりました。
針をカレイ針の15号にしたら、掛かりが良くなり、釣果が復活しました。
慢心は禁物!いつ釣れなくなるかわからない。手返しが勝負!
魚が寄ってきているからといって、これがずっと続く保証はありません。
風が急に強くなり、釣りができない状態になったり、トドが出てきて、魚が散ってしまったりということが、経験上よくありました。
釣れるときに、多く釣っておくことが一番大事です。そのためにはトラブルを減らすこと。
魚を釣り上げ、針を外し、魚をしまい、えさをつけ、投入するという一連の動作に無駄をなくす。
この2点が大事です。
今回は、えさははじめから鶏のササミを使いました。小さく切って食紅で色づけしたものです。手作りです。費用は200円もかかりません。
最大のメリットは、えさ持ちがいいことです。一つのえさで何匹も釣れます。えさをつける時間を短くできることと、波にもまれても、えさが外れていないためです。
ホッケの料理
ローソクホッケは、型が小さいのと脂の乗りが少ないため、焼いて食べても、その美味しさを引き出すことはできません。
その理由からmomoさんは、ローソクホッケは、ホッケの開きや、味噌漬けにはしません。
全て、フライか天ぷらかつみれ用にします。
そのため、釣ったホッケの全部を、まず3枚におろします。
慣れていないと、大変ですが、根気よく捌きます。
さらに大事なことですが、もっと美味しく食べるために、皮もはがします。
皮をはがすことによって、ふわふわの柔らかいホッケのフライや天ぷらができるのです。
小骨も取り除きます。
ホッケのフライの完成です。とにかく美味しいです。ホッケが白身魚だということが実感できます。
魚の臭みが一切なく、口の中で違和感を覚える皮や骨がないです。
ホッケのフライを口の中に入れた瞬間に広がる、美味しさと噛み心地の良さは天下一品です。
釣りたてのホッケでしか味わえない贅沢です!
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